yoko様よりイメージイラストを頂きました!
PM1:56
くっそー!!またかよ!!
・・・んなこと言ったって当たり前だろう?
こんな砂漠一本道、絶対燃料補給しとかなきゃ、途中でエンストするって
言ってやったのにな。
真夏、
砂漠を突き抜けるFREEWAYのど真ん中、
案の定何も知らない部外者たちはこの砂漠で立ち往生する。
あちーーっ!!なんとかなんねーのか?
ちょっとまってろ、今エンジン見てるから・・・ってお前も手伝え!!
え~~?!んなこといったってオラわかんねーよ~~。
・・・だいたいこんな所で立ち往生してるのはお前のせいなんだぞ。
飛んでいきゃいいものをわざわざ・・・
わかったわかった!!だったら近くの町まで飛んで燃料取ってくるからよ!
ったくお前は・・・よりによって旧式のエアカーなんぞ持ってきやがって・・・
カプセルにできりゃあそのまま2人で町まで飛んでいったのに
畳めないときているエアカーで・・・よりによって・・・!!
あ?なんかいったかオメエ?
あ~、言ったさ。馬鹿なサイヤ人には2度と付き合わんとな。
へ~?サイヤ人って馬鹿なのか??
・・・もう貴様とは口をきかんからな・・・
まっ、いっか!!じゃちょっくらいってくらぁ!!
同刻
で・・・アイツがどうしたって?
だーかーらー!!もう一回よく聞いてよ!!
今しがた電話かかってきてさ~、エアカーの燃料持ってきてって!!
ふざけるな。なんで俺がパシリの真似事をしなければならんのだ!!
だいたい俺ではなく自分のガキに頼めばいいだろう!!
・・・第一アイツの妻もエアカーの運転くらい出来るはずだ。
それがねー、悟飯くんはデート悟天くんはトランクスと出かけちゃったし・・・
チチさんは旦那がいないからって久々東の都まで出かけちゃったんだって。
ほう。ならばますます行くわけにはいかんな。
家族にも見捨てられた男とその兄弟の為に気を消費するなど
持っての他だ。今すぐその受話器を置くんだ・・・俺がこの建物をぶっ壊す前にな。
・・・だってさ、孫君。
悪いわね~、えっ?取り込み中かだって?
ぜーんぜん!!ちょとデパートで買い物してたりするけどね・・・ふふふ
邪魔して悪い?
ううん、平気よ~。どうせいつも孫君こんな調子でしょ・・・ハハハ!!
うん、うん、わかった。じゃあ持っていくわね~!!
ピッ。
・・・おい、お前今なんていった?
ああ、今の?「持っていく」っていったのよ。聞こえなかった?
・・・まぁいいさ、どうせこうなることは分っていたからな。
あ~ら?あなたも妥協って言葉の意味わかってるしゃな~い♪
チッ!生意気な妻だな、お前は・・・
そして約30分後、PM2:30・・・
「あっ!!孫君!!」
「おう、デート中すまねぇな。わざわざオメエにも来て貰ってよ。」
「いいってのよ。昔からのよしみじゃない。・・・ただ今後は絶対デート中は
受けないからね♪」
「わかってるって。べジータ捻くれてたもんな~」
「ひねくれてなんぞいない!!」
「あら?行くなって散々わめき散らしてたのはどこの誰かしら?」
「・・・おい、お前ら話はそこまでにしろ。
それにカカロット、べジータにそんな口をたたくんじゃねぇ。
愚かな弟をもつ兄の気分がお前にはわからんのか?」
「・・・ふん、ラデッツ。こんどはもっとしっかり弟のしつけぐらいしとくんだな。
これはべジータからの命令だ。」
「まーた偉そうなこと言っちゃって・・・」
「おい、王子様。のろけるのは辞めてくれませんかね~。」
「あっ、ナッパいたのか。」
「ああ、気が集まっているのがスカウターで見えたからな。
またど派手にやってんじゃねーかってよ。」
「ま、ある意味ど派手だけどね。」
「せっかくドンパチやってんのかと思ったらただの車の故障か。
あげくにデート中のべジータさんも御登場ですかい」
「だまれナッパ・・・」
「しかたないじゃないべジータ。事実だもの」
「うっ、うるさい!!デートなんぞしとらん!ただ買い物に付き合っていただけだ!!」
「もーー照れちゃってこの人は~。」
「これこそ王子も形無しってやつですかい」
「ナ・・・ナッパ!!!」
「・・・で。結局どうするんだこのエアカー?」
「あっ」
「すっかり忘れてた!」
「で・・・どうする?」
「直すのも時間かかるし・・・」
「早くなんか飲みてぇ~~」
「俺も用はねえし」
・
・
・
じゃ、みんなで運ぶか!
ってもちろん私は車の中にいさせてもらうから
あんた達が運ぶのよ~。
ナッパもね。
「おい、べジータ!お前の女何とかしろ!!」
「・・・殺されたいか?ナッパ」
「・・・。・・・いや、わかったよ。」
真夏、
砂漠を突き抜けるFREEWAYのど真ん中、
案の定何も知らない部外者たちはこの砂漠で立ち往生する。
だがその内仲間を寄せ集め、なんだかんだでこのFREEWAYを通りぬける。
男たちは粗野で、付け合せの女も豪胆この上なし。
ただそのワイルドな魅力がこの男たちを引き立たせているのは・・・
言うまでもないが。
えっ?
あいつらほっておいていいのかって?
・・・別に平気よ、単細胞のサイヤ人なんだから。
私の手にかかればお手のもんよ!!
そう、ヒトは奴らをこう呼ぶ。
尊敬と敬意を込めて
そしてほんのちょっとの皮肉も込めて
「siyan」とー