おまけ
「ねえ、今日くらいエッチもロマンチックにしてよ。」
半分ずり下がったドレスに皺をつけないように注意深く寝転んだ私は、
思い切って目の前で忌々しそうにタイを外す男に言ってみた。
「あぁ?」
彼はいかにも面倒くさそうに眉を寄せながら私を睨みつける。
私はその表情に少しムッとしつつ、
日頃から溜め込んでいた鬱憤を吐き出す。
「だってさあ、いっつも突っ込んでいっちゃうだけじゃん。そんなのアンタは良いかもしれないけど~。」
そう、アンタはおっきいし、気持ち良いんだけど、もうちょっと楽しませて欲しいのよね…。
「それ以上に何をしろと?」
あーもー!!これだから戦闘バカは!!
「だからさあ、きれいだよとか愛してるとか言いつつさあ。いろいろと…」
「ぐえ…、冗談じゃねぇ…」
「何でよ!!たまには愛してるくらい言いなさいよ!!」
「喧しい!大体な、無理矢理言わせて嬉しいのか?」
「…あのねえ、ホントは私だってこんな要求ばっかしたくないわよ。元はといえばアンタが…」
「分かった、分かった。うるせえ女だな。とにかく・・・」
え?
と思った瞬間、
両手を掴まれた。
「いつもと違えばいいんだろ。」
いや、別にそう言ってるわけじゃ…。
しかしこの男は完全に勘違いしているようだ。
少しだけ、目がやばいかな~なんて思うのは気のせいだろうか。
あれあれ?もしかして…。
いつのまにか両手の自由が利かない。
てゆーか縛られてる!!
「ちょっと!なに…」
ベジータはお構いナシに私の首筋から、耳たぶへ舌を這わせ、
「楽しみたいんだろ?今日はサービスしてやるよ」
ちょっと。今の聞いた?
人格入れ替わってんじゃないの?
だけどそんな頭の混乱よりも、
腰のあたりに達していた舌の感覚に意識を奪われる。
同時に少し乱暴に乳房をもまれ、頭が少し白みだす。
ちょっと…。
そんな…
戸惑う頭とは裏腹に、ベジータは私の性感帯を非常に的確に攻めてくる。
やれば出来るじゃないの…くらいに最初は思ってたんだけど。
まだ入れられても無いのに、指やら舌やらで既に2回もイかされてる私は一体…。
それでもベジータはお構いナシに
私の最も敏感な部分に軽く歯をたてながら、
アソコをを指でこねくりまわす。
入れて欲しい…
さっきから、ずーっと思ってるんだけど、
たぶんベジータは分かってて焦らしてるんだろう。
腰が勝手に動いてしまう。
両手も不自由なままだし、なんかすごく悔しいんだけど…。
「なんだよ…そろそろ欲しいんじゃないのか?」
なによー!やっぱ分かってんじゃないの!!
「べ…ベジータ…お願い…」
「ちゃんと言え。じゃなきゃやらねぇ。」
いっじわるー…
「だからぁ…その…」
「そのなんだよ?」
だから!恥かしいって言ってんでしょ!
おまけにそんなに吸うなっつーの!!
だけど、そろそろ耐えられそうにない…
もう頭おかしくなりそう。
「ああ…ん…だから…いれてよ…」
「あぁ?入れろってなにを?」
こいつ…タチ悪すぎ!!!
ベジータは半分涙眼になってる私をイジワルな瞳で私を見据えながらニヤリと笑う。
「ちゃんと言えって言ってんだろう。テメエは何が欲しいんだよ。」
くっそー。もうムカついた!!
私は少し顔を赤らめつつ、少しやけになってついに言ってやった。
「…アンタの○○○○…ちょうだい!!」
「…随分偉そうな態度だな。下さいだろうが。」
すっごい屈辱…。
何でよ。なんでこんなに食い下がるのー!!
私は焦らされたのと、恥かしいので少し涙腺が緩んできてしまった。
「もう…イジワルしないでってば…」
少しぐずりつつ言う私に、ベジータはフンと鼻を鳴らして、
私の両手をくくりつけていたシャツを取った。
「だったら今度から俺を挑発するような真似は止めろよ。」
そういって少しだけ優しく、キスしてきた。
…なんだ、結構根に持つタイプだったのね。
お生憎様。私は打たれ強いタイプなのよ!
おまけに、こういうのもちょっと好きだったりして…。なーんて事を思いつつ、私達のラブラブクリスマスはクライマックスに突入するのであった。
end
The Only Vegettoのnicora様よりアンケートイベントで頂きましたv